仕込み中

夕べ稽古場で積んだ荷物満載で小屋入りしたのですが、緊急事態宣言明けだからでしょうか、道路が大変に渋滞していて5分程遅刻してしまいました。到着後、急いで車から降りて「ごめん、遅れちゃって!」と急ぎ搬入作業へ参加したら、もう一人の座長から「ナニ一仕事終えた気になってんの?」とキツい一言を頂きました。作・演出の横田です。(申し訳ない!)

 

今回はとてもシンプルな装置です。元々『誰かの町』は三都市公演を予定していましたから、旅公演で持ち運びやすいボリュームの装置を想定していました。ところが本番が東京のみとなり、もう何の制限もないのですが、当初のコンセプトを踏襲したセットに落ち着きました。

 

写真は、メインの装置が運び込まれる前の劇場です。

 

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久し振りの劇場。ワクワクします。

 

 

いざ劇場へ。

 

作・演出の横田です。

 

最後の稽古が終了しました。楽しい時間はあっという間に終わりを迎えるものですね。

座組のメンバー、誰が欠けてもできないオンリーワンの作品ができました。

 

いよいよ小屋入りです。万全のコロナ対策をした上で、細心の注意を払いつつ、千秋楽まで走り抜けようと思います。ご来場のお客様、是非楽しみにいらしてください。配信でご覧になる方も、楽しんで頂けたなら幸いです。 

 

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ゲストのご紹介・福永理未

作・演出の横田です。

ゲストのご紹介、最後になります。

 

さとみん(福永理未氏)との出会いは『ムラムラギッチョンチョン』(演出/青木シシャモ 2017)でした。その後『あるサラリーマンの死』(2018)、『亡者の時代』(作・演出/青木シシャモ 2020)に続き今回、タテヨコ企画4作目の参戦になります。

 

えーとね、彼女は良いところだらけなのですが、何より芝居ができるのです。特に素晴らしいと私が思うのは、舞台上での他者とのやり取りがしっかりしてるのですね。「しっかり」なんて書くと堅苦しい印象が強いかもしれませんが、もちろんそんな意味ではありません。私は、他者とのやり取り(コミュニケーション)なんていい加減なぐらいが丁度良いと思っています(無論ちゃんとするところはした上でね)。そんな適当なやり取りを彼女はさらっと舞台上でできるのです。自分の言葉ではない科白でこれを行うのは言うほど簡単じゃありません。技術よりも豊かな感性が必要です。そう、繊細な感性こそが彼女の最大の魅力ではないでしょうか。

 

今作ではヒロイン役の「高橋春子」を演じます。他にも動物とかいろいろね。同じようなマスク写真ばかりで誠に恐縮ですが、お芝居では十変化ぐらいしてますよ。さとみんの魅力大爆発の『誰かの町』、必見です!

 

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ゲストのご紹介・森啓一朗(東京タンバリン)

作・演出の横田です。

『誰かの町』参加ゲストを紹介します。三人目は森啓一朗氏。『宇宙ノ正体』(2001)以来、実に20年ぶりのタテヨコ参戦です。私は昔から「リーダー」と呼んでいますが何故(なにゆえ)に「リーダー」なのかはさっぱり覚えておりません。ええ、彼は出会った時から「リーダー」でした、、、そもそも、もっと昔から彼の所属する東京タンバリンでそう呼ばれていた気がします。大昔に舞台美術の仕事をしていた私は、東京タンバリンの現場でリーダーと出会ったのですね。何を隠そうたてちん(舘智子)と出会ったのも東京タンバリンでした。何が言いたいのかというと、リーダーとの本当の出会いは20年どころではなくもっとずっと昔、ほとんど四半世紀も前になるんです(50歳の私にとって人生の半分の時間です!)。

なのにですよ、20年前ぶりの共演だというのに様々な共通言語が生きている。この不思議な感覚を持てるのはきっと、四半世紀の昔から同時代を突っ走ってきたからだと思うのです。実に誇らしく、単純に嬉しいのでした。

リーダーは昔から"華"のある俳優です。今回もいぶし銀の色気で観客を魅了するでしょう。俳優としての引き出しも多いしスキルも高い。あえて難癖をつけるならば、稽古場での下ネタ発言率がダントツ高い(笑)。そのくせ下品に聞こえないのは人徳なのか、きっと育ちが良いのでしょうね。一杯飲みたい気分です。

今回はヒロインの父であり診療所の先生である「高橋大」を演じます。リーダーの魅力が満載ですよ。どうぞご期待ください!

 

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佳境!

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いや、佳境だよ。佳境に足を取られて、口が回んなくなる瞬間が散見されるよ。
勘弁あれ。割とあれよ、おじさんおばさんがメインの集まりだよ、今回は。おじおばが集ってあれやこれやと。瞳と心は子供で!膝とか腰とかには優しくね!!

まぁ、それでもいい年こいた「大人」がやってる意義は、瞬間でも体現したいと思ってますよ。二十年ぶりにタテヨコ出るんだから。お互い重ねた年月も、物語に重ねる部分もありますね森啓一朗です。東京タンバリンです。

写真は最若手・福永氏。清志郎Tシャツだね。羨ましいね。タテヨコは三回目だそうで私より多く、かつ直近のタテヨコに出演しているという経験に、密かに頼っとる私だ。森だった。

ゲストのご紹介・辻川幸代(ニュアンサー)

作・演出の横田です。

 

『誰かの町』の参加ゲストのご紹介、二人目は辻川幸代さん。短篇『お巡り』(2013)『ある冬の朝、Kは』(2014)に続いて三回目の参戦ですね。私はいつも「ヒメ」や「ねえさん」と呼ばせて頂いてます。いつもありがとうございます!

 

ヒメが舞台に出てくるとなぜかほっこりします。さらに一瞬一瞬を本気でがっつり生きていますから、常にハラハラドキドキ目が離せません。この「ほっこり」とハラハラドキドキが同居してる感じがヒメの最高に素敵な点なのではないかと思います。

 

俳優もスタッフも皆、稽古場には何かしらの企みを持ち込みます。ヒメだって例外ではありません。時々意味不明なこともありますが、貪欲に、ストイックに面白さを追求するアグレッシブなところがまた本当に素敵なのです。

 

今回のヒメは主に主人公の母親「有野瑞穗」と駐在の「松田」を演じます。笑えて泣けるヒメの魅力大爆発の舞台『誰かの町』。必見ですよ!

 

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