タテヨコ企画の横田です

今年の2月18日から50日間、入院をしてました。久しぶりの投稿になりますが、お陰様で今、元気です。またお芝居を作る日々を過ごせることに大感謝の今日この頃。皆さん、如何お過ごしですか?

今回は、六年前に上演した「谷繁」と新作の二本立てです。なんと「谷繁」は劇団で3回目の上演なのでした。他にも、大学にて学生バージョンを作ったり、ラジオドラマや外部の団体に上演して頂いたりと、何かと露出多めの脚本なのですね。今回は、改めてブラッシュアップの上、決定版をお届け致します。どうぞお楽しみに!

さあ。そして新作のタイトルは「稽古前の時間、あるいは超能力に関するメモ」。少々長めで意味不明ですが、内容的には大変シンプル。ただのお喋りです。「それじゃぁいつもと一緒じゃないかー!」と思われるかもしれませんね。実際そうかもしれません。でも聞いてください。4月に自宅療養を始めて一番驚いたのは、痩せ細った身体よりもなによりも、自分の声が小さくなっていたことでした。今思えば入院中はほぼ喋らない生活です。喉はあっという間に退化しました。退院後に何が嬉しかったって、色んな人とお喋りができることなんです。少々喉が痛くなりましたが、たわいもない日々のやり取りの豊かさに、改めて感動しました。

 
まあそんなわけでして。新作「稽古前の時間、あるいは超能力に関するメモ」は、間もなく5Gの時代を迎える今日という日に、ただゆっくりと、ひたすらゆっくりとお喋りをする、どこよりも遅くて、しかし何よりも滋養に溢れたやり取りの記録です。期せずして、今年で二十周年を迎えた劇団の原点のような作品になりました。どうぞご期待下さいー!

横田修 拝