大阪の思い出・その2

今日も暑かったですね。

 

タテヨコ企画第34回公演 
『あるサラリーマンの死』作・演出 横田修

【東京公演】2018年3月7日(水)~18日(日)

【大阪公演】2018年3月24日(土)、25日(日)*IKサロン表現者工房協力公演
【出演】青木シシャモ 市橋朝子 加藤和彦 舘智子 西山竜一 久行しのぶ(以上タテヨコ企画) 福永理未 藤谷みき 矢内文章(アトリエ・センターフォワード
【大阪ゲスト】坂口修一

【会場】ギャラリ・カタカタ(東京) IKサロン表現者工房ノワール(大阪)

 

舞台写真:(左から)坂口修一、福永理未、西山竜一、
青木柳葉魚、藤谷みき、舘智子

 

『待たない人々』の上演が2015年12月ですから、実に2年ぶりの公演でした。この2年の間、私は一体何をしてたのか、ちょっと思い出してみます。

 

 2016年10月には表現者工房主催・桂ゆめさん演出の市民参加リーディング『桜の園』に出演しましたね。はい、出演ですよ。書き間違いじゃありません。私の人生最後の演技です。どうでもよい話ですが。さらに確認すると2016年11月には学生たちと『谷繁』を作ってますね。大学で舞台表現プロジェクト(通称STEP)を立ち上げたのですがその第一回公演でした*。他にも2017年11月に表現者工房の主催で市民参加リーディング『土に寝ころぶ女たち』の上演などがあったのですが、特に2016年10月は『谷繁』と『桜の園』の稽古が重なり父の訃報もありバタバタしてました**。『あるサラリーマンの死』は、この時に亡くなった父について思うところがあり作った芝居です。

 

 同時に、この頃から世界の名作戯曲をモチーフにした作品創作を始めました。『待たない人々』もそうなのですが(『ゴドーを待ちながら』)今作の場合、言うまでもなくアーサー・ミラーの傑作『セールスマンの死』です。

 

 大阪からは名優・坂口修一さんにご参加頂きました。東京側のゲストも濃い面々でした(福永理未さん、藤谷みきさん、矢内文章さん)。写真は東京会場のギャラリ・カタカタです。閑静な住宅街にある小さなギャラリーなのですが窓の外に見える道路を使って舞台に車を登場させたりしました。大阪で同じ演出はできませんでしたが、いつかやってみたいと思う次第です。

 

 表現者工房には大変お世話になりました。大阪で上演した初めての本公演ですし、とても意義深い作品です。しかし、これは全く以て個人的な話になるのですが、劇団を始めて以来、実はこの作品を作っていた頃が一番自分の芝居を見失っていた気がします。何をすれば良いのか、どんなものを作りたいのか、そもそもなんでお芝居やってるの?等々、色々分からなくなりかけた時期ですね。座組の皆に散々助けてもらいました。そんな意味でも印象深い作品です。

 

 『あるサラリーマンの死』から4年と半年が経ちました。びっくりしますね。『ゾウとパンダと見えない虹のはなし』の大阪公演、いよいよ来週末に始まります。お時間許しましたら是非表現者工房へ足をお越し下さい。決して損はさせませんよ!

 

◎予約フォーム(大阪用)
https://www.quartet-online.net/ticket/tateyokokikaku42osaka?m=0ahcgdc

 

 

横田修 拝

 

 *STEPは現在も継続的に活動中です。今秋もこども食堂をテーマにしたオリジナル作品の上演を計画しています(学生の作・演出)。静岡県藤枝市への旅公演も実施の予定。今から楽しみです!

 **葬儀のため『桜の園』の稽古の前半には参加できず。誠に申し訳なかったのですが私の出鱈目な演技など関係なく公演は大成功!以後、桂ゆめさんの作品は表現者工房で継続的に上演されました。