土を作る。種を蒔く。(青木柳葉魚)

『橋の上で』の稽古が進んでおります。
わりとゆっくり進めているつもりです。
狭い日本そんなに急いでどこに行く。つってね。
少し前に「タテヨコは稽古期間が長い」と言われてちょっとビックリしたことがありました。タテヨコ企画の稽古日数は以前からあまり変わっていないのですが、今ではゆっくり稽古してる劇団なのかもしれません。
スロー演劇タテヨコ企画。とでも名乗ろうかしら。
そういう芝居に参加したことがないので分からないのですが、モノによっては1・2週間くらいで1本作っちゃうところもあるようです。僕としてはそっちの方がビックリです。なんか楽しいところを損してるみたいな気がします。
・・・まぁ余計なお世話か。
『橋の上で』のことに話を戻します。
台本を何回も読み合わせしていく中で、皆で作品世界のことやそこから派生した別の話をしました。一方的に情報を押し付けるのではなく、自発的に皆が話してくれてとても楽しかった。
今現在は台本を持ちつつ立って動きながらの稽古になっています。初めは何も決まっていないので、皆、探り探りです。ここでも皆で話したり試したりしていきます。そうやって読むだけだったものが少しずつ立ち上がっていきます。こういうところが楽しいなと思います。
本読みは、土を耕して養分を与えて土を作っていくみたいな感じ。
立ち稽古の初めの頃は、いろんな種を蒔いていく感じ。
さてはて、これから先どんな芽が出てどんなふうに育っていくんでしょう。楽しみです。最終的に花が咲いて実がなったら皆さんにもお裾分けいたしますので観に来てくださいね。お楽しみに。
楽しい楽しい言うてやっていきたいの、僕は。演劇を。
稽古はまだまだ続きます。
お楽しみに。はい。お楽しみに。
 
 
(青木柳葉魚)