船頭多くして船山に登れ! (青木柳葉魚)

「船頭多くして船山に登る」は、指図する人が多いと迷走しおかしな方向に物事が進むという意味だが 、
今回の座組には船頭がたくさんいる。
いや、全員船頭くらいの勢いだ。
稽古場のあちこちで、あーしようこーしよう、あーしたらいいこーしたらいいという会話が聞こえる。
時には話し合いに夢中で、僕の話を誰も聞いてなかったりする。。(聞けっ!)
とはいえ『橋の上で』チームの船頭たちは皆同じ方向を向いている。
面白い芝居を作る。という一方向に。
海を安全に航行することはもちろん、どんな無理難題にも全員で懸命取り組み、船頭パワーで乗り越えてしまう。
そして、次の港を目指して航海していたはずなのに「あの山登っちまおうぜ!」という意見が面白かったら皆で全力で登ってしまう。
そういう座組だと思う。
 
稽古の残り時間も少なくなってきた。
あわてない、くらべない、ごまかさない、あきらめない
そう心がけてやっていきたい。
そして、
よし!もういいじゃん!面白ければ!到着地点が海の上でも山の上でも、橋の上でも!
くらいの気持ちで遊んでいきたい。
全員で。
 
「船頭多くして船山に登れ!」な心境である。