大阪と東京を行ったり来たりしながら『家族のカタチ』の稽古をする日々です。
今作では、子ども食堂を営む大人たちに注目しました。子どもが巣立った後の人達の生き方に興味があったからです。大阪の職場近くの子ども食堂は、正にそのような人たちによって運営されていました。素敵な生き方だと思います。昨年3月に、自分の子どもが高校を卒業したのも大きいかもしれません。
今回は、そんな大人たちの抱える親子関係に焦点を当てました。親子関係とは、「生んだ」「生んでない」その両方を含む、いわゆる生まれの物語を孕んだ関係です。そんな親子と、親子を包むように在る家族というものの有様をしっかり見つめて描きたいと思いました。そこには、もしかしたら普通家族とは呼ばない関係もあるかもしれません。
東京のシアター風姿花伝で公演後には、一年半ぶりの大阪公演も控えています。座組一同、皆様と表現者工房でお逢いする日を楽しみにしています。万全のコロナ対策の上、お待ち申し上げます!
横田修 拝