夏の折り返し


 先日の台風から夏が折り返した気がしませんか?つい最近五十二歳になった作・演出の横田です。特に際立つ抱負もありませんが、この一年も芝居作りに精を出す所存です。

 昨日までの三日間、大阪に行っておりました。私の家は東京にあるのですが仕事の関係で住民票は大阪にあります。そちらに部屋も借りていますから、「行く」というよりも「戻る」が正解なのかもしれません。ここ数年はどちらが自分のホームなのか、正直よく分かりません。分からなくて良いような気もしています。ちなみに自分の故郷は栃木にあります。


 今、故郷を栃木と書きましたが、生まれた病院は群馬にありました。父親の墓(いずれ私が入る墓)も祖父母の家近くの群馬にあります。まるで群馬が故郷のような気もしないでもないですが、生後数ヶ月で引っ越して十八年間、高校を出るまで過ごした栃木が故郷な気がするのは、その年月の長さでしょうか?しかし二十二歳から四十五歳までの二十三年間は東京暮らしです。単純に時間の長さの問題でもないのでしょう。


 何が言いたいのかというと、故郷って自分が決めるしかないんですよね。皆さんの故郷はどこですか?子ども時代を過ごした場所でしょうか。それとも親の居る場所でしょうか。今現在故郷に住んでるよって方も居るのでしょうね。なかには二度と戻りたくないという方も居るかもしれません。私自身は、盆や正月に帰る場所があることを嬉しく思います。



 一見お芝居に関係ない話に聞こえるかもしれませんが、これがそうでもないんです。気になる方は是非『ゾウとパンダと見えない虹のはなし』をご覧下さいね。決して損はさせませんよ!


横田修 拝