リサ・リーサについて本当のことを言う (青木柳葉魚)

本当のことを言うと。
彼女といつ出会ったのかを覚えてない。
もう少し本当のことを言うと、今回の出演依頼をした時も顔を思い出せていなかった。
彼女の所属する劇26.25団の動画や写真を見て、何となくこんな感じの人だったかなぁくらいにしか思い出せてなかった。
・・・。
それなのに『橋の上で』では 彼女にドーンと中心人物の一人をお願いしている。
どうしてかといえば、これまたいつだったか覚えてないのだけど、彼女の出演する芝居(劇26.25団の公演)を観たときに、
「スゲー!この人、歌も芝居もハチャメチャいいんですけどっ!」
ってな具合に心踊らされすっかり目がハートになってしまったことがあったからだ。
その時のザーックリとした記憶。それだけで今回お願いしてしまった。
そんなわけで、
本当のことを言うと、大丈夫かなぁ。。というドキドキがずっとあった。
しかし、チラシの撮影のときに、ちょっと遅刻してきたリサさんが
「も―――しわけございません!!!」
とスライディング土下座の勢いで謝ってるのを見て、
あ、大丈夫だ。と思った。
とても愛くるしい人だったから。
 
というわけで。
今回の稽古期間中僕はずっと目がハートになっている。
よく覚えてなかったくせに。
彼女に出演をお願いして本当に良かったと思ってる。
よく覚えてなかったくせに。
誰かが言っていたのだけれど、彼女は本読みの段階から「命を削るような芝居」を見せてくれている。
そして今、彼女は舞台上で一人の登場人物に命を与えている。
 
劇場までぜひリサ・リーサを観に来てください!
目がハートになりますよ。(たぶん)